カナダが選ばれる理由

1. 教育の質

カナダはOECD諸国の中でも長年にわたり高い教育水準を維持してきた国の一つです。その特徴は、学生の個性や自主性を尊重し、そうした環境で自らを表現することに重きを置いた教育方針にあります。

しかし、それは世間一般にうわさせれるような、科学、数学、読解力、文章力といった基礎的な能力の軽視というわけではありません。その証拠に、例えば、OECD による PISA (基礎学力テスト) のスコアでは常に上位の成績を記録しています。このような高い教育水準は、各州の教育省による包括的な教育施策とその実行に加え、各学校がその土地々々のニーズに合わせた教育プログラムを発展させてきた結果といえるでしょう。

弊社がお勧めする CAIS という非営利組織は、カナダの Independent School の教育の質の向上を目指し発足したカナダ全国に90以上もの加盟学校を持つ団体です。CAIS に加盟する学校の特徴は、高い学力を誇り、カナダやアメリカ合衆国の海外有名大学への進学実績に加えて、社会のニーズに合わせた魅力あるプログラムや活動を行っていることです。弊社ではそのような社会の波を捉えた学校を、CAIS の中からさらに厳選してご紹介しています。

カナダの教育制度

カナダの教育の考え方

 

2. 多様性と移民

カナダは移民国家と呼ばれるように、様々なバックグラウンドを持った人々が生活しています。その最たる例として、カナダ随一の大都市であるトロントではカナダ国外で生まれた人の数がカナダ国内で生まれた人の人口を上回っているという統計結果もでています。

このような社会的背景において、学生本人やその親が英語を第一言語としないケースというのもすくなくありません。そういった事実にもかかわらず、このような高い数値を長期にわたり維持してきた理由には、各州の教育省の管轄のもと、様々なバックグラウンドを持つ人々も包括した教育の土台を作り上げてきたからにほかなりません。

こうした多様性に対する社会的理解はカナダという国の成立から一貫して育まれてきたものであり、こうしたリベラルな考え方というのは、机上の空論としてではなく、生徒の実際の経験として育まれることでしょう。そうした感性を養うことは、今後のグローバル社会を生き抜いていく中で、必須のスキルといえるのではないでしょうか。

3. 治安

昨今のメディアの偏った移民の人々の表象のせいか、移民の増加=治安の悪化というような間違った理解が広まりつつあるのは非常に残念です。カナダで培われてきた多文化主義の精神は、むしろ移民に限らず、様々な「違い」をもつい人に対しての理解を促してきました。

制度としてもカナダはその他、留学に人気のある英語圏の国々に比べても、銃の規制が厳しく、銃の所持も厳しいライセンス制度によって規制されています。また、そういった理由も相まって、テロの発生件数も少ないのが特徴です。加えて、昨今の欧州やアメリカ合衆国のように、政情不安もなく、制度的にも、統計的にも、またそのようなものに現れないお国柄としても、留学生には非常に住みやすい国であると言えます。